【群馬県 昭和村】こんころまい、提供開始です!
明けましておめでとうございます!昭和村地域おこし協力隊の伊藤です!
さて、5月にお伝えした昭和村の新料理「こんころまい」ですが、試行錯誤を重ね、1月3日より道の駅あぐりーむ昭和内のことぶき亭にて提供開始になりました。
《 こんころまい 》とは、収穫量日本一の昭和村の手作り「こん」にゃくと、「ころ」ころしたかわいいサイズにして甘めに煮付けた大根、ここ奥利根名産の香り高い「まい」たけの天ぷら、たっぷりのネギが入ったうどんです。
実は5月にお伝えした内容とは少し異なっていますが、それについては後述させていただきます・・・!
それでは、完成した写真をご覧下さい!
見た目もそうですが、特に中身は私の試作時よりも洗練されています。さすが老舗です!
早速詳しい中身を見てみましょう!
こんにゃくはなんとおかみさんがこんにゃく芋から「手作り」で作ってくれました!
もとはこれを揚げる予定でしたが、せっかくの手作りこんにゃくなので軽く煮ただけで揚げずに味わっていただくことに。
手作りのこんにゃくは市販のものと違って味が染み込みやすく、大きくしてもしっかり味が染み込んでこんにゃく本来の食感を感じることができるのだとか。
そのため、こんにゃくは5月にお伝えした試作品のものよりもずっと大きくなっています。市販のこんにゃくを使うのとはまるで違う味をお楽しみください。
こんにゃくと言えば市販の黒いものしか知らなかった神奈川出身の私ですが、昭和村で手作りの白い生芋こんにゃくを食べて「たまげた」というのが正直な感想です(笑)。
生芋こんにゃくを知らなかった以前の私には未知の味だったので、この料理は湘南育ちの私と昭和村の発想がコラボレーションした形と言えるのではないでしょうか。
お次はころころとかわいいサイズの大根ですが、こちらはサイズに反して深い歴史があります。
群馬県昭和村はその名の通り昭和になって合併でできた村ですが、実は開発のレベルでも比較的新しい村です。
戦後にようやく本格的に開拓されたという歴史があり、現在の「やさい王国」昭和村もほんの少し前まで森が広がっていたことでしょう。
灌漑が整備されておらず、蕎麦も十分に育てられない土地で食べられていたのが「大根そば」です。
これは、そばに細く切った大根を混ぜて量を増やした料理です。この頃から大根だけは力強く育っていたのでしょう。
そんな歴史のある昭和村の大根を「こんころまい」でも使わせてもらいました。
甘味を引き出す煮付け方が最高の逸品です。
「こんころまい」をお召し上がりの際は、大根をつまみながら昭和村開拓の苦労にも思いを馳せてみて下さい。
そして、舞茸はこの奥利根の名産品です。この料理のもう一人の主役といえばこの舞茸になるでしょう。
1株がとても大きく、傘(?)もよく見る新潟の舞茸よりはるかに大きく色も濃いです。調理前のものを見れば皆さんきっと驚かれることでしょう。
香り高い舞茸の天ぷらは様々な具材が浮かぶ「こんころまい」の中で味・見た目ともに大きな存在感があり、料理にメリハリを与えてくれています。
実は舞茸の生産者を厳選している関係で「こんころまい」は数量限定となっています。
それだけ特別な舞茸ですので風味は別格です。ぜひ一度お召し上がり下さい!
地元で採れたたっぷりのネギは白髪ねぎとして皿に彩りを与え、全体の味を引き締める役割も担っています。
「こんころまい」の名前にこそ入れてあげられませんでしたが、彼も名脇役としてこの料理の大切な一員です。
味の染み込んだこんにゃくやカラッと揚がった舞茸を食べる合間にシャキシャキのネギを口に運ぶことでさっぱりと最後まで飽きが来ずにこの一皿を楽しめることでしょう。
・・・最後まで説明のなかった緑の葉っぱは何?と気になった方もいらっしゃるでしょうか。こちらはほうれん草です。
せっかくだからとおかみさんが昭和村産のほうれん草も添えてくれました!
ほうれん草のお陰でさらに彩り豊かに、そして昭和村をより味わっていただくことができるようになりました。
実はほうれん草もたくさん作っている昭和村。県内のスーパーで「利根沼田産」のほうれん草、よく見かけませんか??
昭和村のサービス精神と村を陰で支えるほうれん草の存在にも目を向けて下さればよりおいしくいただけるはずです。
いかがでしたでしょうか。"昭和村"をぎゅーっと詰め込んだ特別なうどんです。
なにしろ足掛け9ヶ月の開発期間を経てようやく完成した思い入れのあるうどんなので語ってしまい、長文失礼しました。
《 こんころまい 》はひとまず道の駅あぐりーむ昭和内のことぶき亭で提供されますが、「昭和村の顔」として村の内外の方に認知していただけるように頑張りたいと思っています。
まずは現在開催中の「昭和村"おいしさ"発見スタンプラリー」とともに楽しんで頂けましたら幸いです。
昭和村のある奥利根地域には客人にうどんやそばを振る舞ってもてなす風習が古くからあります。
そして、この《 こんころまい 》も昭和村に来て下さった方をこの料理で喜ばせたいという思いを込めて作りました。
料理の形こそ現代向けにアレンジしてありますが、昔からきっと変わらないおもてなしの気持ちは食べてくださった方に伝わって欲しいと思います。
旬菜館食堂 ことぶき亭 (道の駅あぐりーむ昭和内)
〒379-1204
群馬県利根郡昭和村森下2406-2
TEL:0278-25-4831