隊員&OB・OGインタビュー

豊かな自然と多様な人々に魅せられて

嬬恋村 荒井 西夏さん 活動2年目(2016年4月~)

Q:嬬恋村の地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

A:嬬恋村に来るまではずっと都内で生まれ育ちました。大学生の時に将来のことを考えたのですが、普通に東京で就職するよりも、私は山が好きなので、山が身近にある環境で働いてみたいなと思いました。地域おこし協力隊の制度については当時から知っていたのですが、自分がなってみようとは思っておらず、まずは嬬恋村にあるホテルに就職しました。今まで嬬恋村に来たことはありませんでしたが、山が綺麗なところを気に入って選びました。実際に嬬恋村に来て働いてみると、改めて嬬恋村は素晴らしいところだと思いました。嬬恋村で地域おこし協力隊員を募集していることを知り、調べてみると非常に面白そうな活動内容だったので応募しました。

Q:実際の活動内容について教えてください。

A:嬬恋村に新しく出来た地域交流センターで移住とジオパークに関する活動をしています。
移住については、基本的には移住相談の電話対応をしています。
また、移住を考えている方が嬬恋村に来てくれた場合には、実際に村内を案内しています。別荘地の物件は不動産会社が管理していることが多いので、こちらから不動産会社を案内しています。
また、既に移住されている方の移住後の困りごとの相談にも対応しています。嬬恋村を気に入った移住者の方から、新たに移住を検討している方を紹介されたこともありました。
ジオパークについては、ジオパーク運営に関する教育防災委員会という分科会を担当しています。平成29年度はモニターツアーを4回実施する予定になっており、8月には浅間山の隣にある黒斑山で登山を行いました。
嬬恋村では、嬬恋村文化祭という文化祭と体育祭が一緒になったような村全体のイベントを毎年開催しています。その中で小中学生向けに浅間山の噴火でできた軽石を使ったストラップづくりやカラマツの枝を使った森の香りのする「ジオスプレー」づくりなどを出展しました。
10月には秋田県の男鹿半島・大潟ジオパークで開催された第8回日本ジオパーク全国大会にも参加させていただきました。

Q:嬬恋村に暮らしてみた感想を教えてください。

A:嬬恋村が借り上げているアパートに住んでいます。同じアパートに住んでいる隊員もいるのですが、かなり古く、冬はものすごく寒いです。部屋の中で普通に生活しているだけで、あまりの寒さに霜焼けになりました。

活動の時は公用車を使っていますが、普段は自分の車で行動しています。車はホテルに勤めていた時に購入しました。スーパーなどは村内にありますが、村内で済まない買い物は長野県上田市まで行っています。上田市までは車で1時間ぐらいです。

昨年の夏は嬬恋村の隊員全員で畑にチャレンジしました。私は落花生とカブとトウモロコシを植え、落花生とカブは上手く育ちましたが、トウモロコシは失敗してしまいました。
地域活動の一環として、環境省の万座鹿沢パークボランティアに登録して活動しています。地元の方も活躍されていて、鹿沢園地内の自然解説や登山ガイドを行っています。
実家は都内にありますが、3ヶ月に1度くらいは戻っています。近隣に母親の実家があるので、家族が嬬恋村に遊びにきてくれることもあります。

Q:他の協力隊員との関係はどうですか。

A:同じ嬬恋村内の隊員でも活動場所が違うので、顔を合わせることは思ったよりも多くないです。役場の農林振興課で活動している隊員からは夏場に野菜をもらうことがよくあります。
活動拠点であるジオパーク総合インフォメーションセンターには長野原町の隊員が常駐しています。長野原町の隊員はカラオケ好きな方が多いみたいで、誘っていただくこともあります。

Q:任期終了後について教えてください。

A:今のところ嬬恋村内で自然に関わる仕事に携わりたいと考えています。東京にはたまに戻るくらいでちょうど良いかなと思っています。ただ、私が望むような仕事の募集はあまりなく、残りの任期中に見つけられればと思っています。