隊員&OB・OGインタビュー

テレワークセンターを拠点に新しい働き方、暮らし方を提案し、地域の活性化につなげたい。

みなかみ町 橋本拓海さん 活動2年目(2019年4月~)

Q:みなかみ町の地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

A:僕の場合は直接協力隊に応募したのではなく、テレワークセンターMINAKAMIを運営している一般社団法人コトハバを通してお話をいただいたのがきっかけです。
以前は地元福島で、廃校になった小学校を利活用したテレワーク拠点で約1年程、施設の運営や整備、デザイン業務に携わらせていただきました。その繋がりから、こちらに声を掛けてもらったという形です。
働き方の多様性に興味を持っていたことや、いつか全く知らない土地で暮らしてみたいと思っていたこともあり、お話をいただいて直ぐにみなかみへの移住を決めました。

Q:実際の活動内容について教えてください。

A:みなかみ町のテレワーク推進事業を担当しています。具体的には、テレワークセンターMINAKAMIという施設と企業向けの合宿施設の運営管理をしています。
マーケティング領域やプロモーション戦略、WEBサイトの制作、施設の定常管理、お客様の窓口対応やサービス提供など、運営に関する一連の流れを試行錯誤しながら行っています。

テレワークセンターには、個人事業主や会社勤務のリモートワーカー、様々な働き方や職種の利用者さんがいらっしゃるので、そんな方達と直接コミュニケーションを取れる機会があるのは、この仕事の魅力の一つです。
企業合宿向けの施設の方は、谷川岳という絶景の山岳を眺望できる場所にあって、主に首都圏のベンチャー企業や経営陣層にご利用いただいています。大自然に囲まれたリラックスできる場所でミーティングをすることで、都会のオフィスでは思いつかないような面白いアイデアや、より斬新な着想が湧くのではないかと提唱しています。
また、新型コロナの影響によるリモートワーク化で、オンライ上でのやり取りが増え、一度も会社のメンバーと直接顔を合わせたことがないという声も聞いています。

そのため今後、対面でコミュニケーションを取ることの価値や需要が高まってくるのではないかと想定しています。そういったお客様からのご要望に合わせて、みなかみでできるワーケーション体験のご提案も引き続き行っていきたいと思っています。例えば、森の中の林道を散策しながらのウォーキングミーティングやチームワーク向上につながるアクティビティ体験、仕事のインスピレーションが湧く自然スポットなど。

Q:「テレワーク」ということばが浸透してきましたが、反響はいかがですか。

A:今年度に入ってからは、コロナ禍でメディア取材や行政機関、一般の方からのお問い合わせもとても増えました。テレワークやワーケーションを卒論のテーマにしているという大学生も多く、その取材や視察訪問も度々あります。
コワーキング利用に関しても、現段階で昨年に比べ多くの方にご利用いただいている状況です。
首都圏の大手企業から、10~30人くらいのチームでコロナが落ち着くまでの間、サテライトオフィスを使えないかというご相談もいただいていました。

最近は、町内での認知度も徐々に上がっていて、地元の方の利用も増えてきました。リモートワークをされている方などが、家では子どもや家族がいて中々仕事に集中できない、たまには環境を変えて仕事をしたい、というような理由で利用してくださる方もいらっしゃいます。

Q:橋本さん一人で、この施設の運営管理をしているのですか。

A:僕一人ではなく、協働パートナーの方々や利用者、町役場、地域の皆さんと一緒に運営しているイメージです。みなかみ町での仕事、暮らし、遊びや観光を、ワンストップでご案内できる拠点を目指しています。もちろん一人では担いきれないので、地域の様々な方にご協力いただきなら運営しています。
例えば、起業や新規事業立ち上げに関することは、ここを拠点にみなかみ町での起業や新しいコトにチャレンジしたい人たちをサポートする事業を行っている、協力隊OBの鈴木雄一さんをご紹介したりします。

テレワークセンター内で、新たなチャレンジ創出に向けたワークショップやイベント、ラフな交流会なども開催していただき、地域の事業者さんや移住者の皆さん、町内外の様々な立場の人たちが、ここを拠点に繋がる状況も生まれています。

Q:みなかみ町で暮らして約1年半、暮らしてみていかがですか。

A:みなかみ町は、多様なアウトドアを身近に楽しめるのが良いなと感じています。
ここに来てからラフティングやキャニオニング、SUP、カヌーなど、たくさんの自然遊びを体験しました。思いっきり外で遊んだ後の温泉も最高ですね。

アウトドアや温泉が好きな人には、日常生活をとても豊かに暮らせる町だと思います。

Q:橋本さん自身も暮らしを楽しんでいるのですね。今後の活動の目標は。

A:今年のコロナ禍により、世間にテレワークという働き方の概念が一気に広まりました。地方で暮らしながら、東京の仕事をリモートで行うというようなライフスタイルを考える方が、今後ますます増えると思います。
このような人達に、テレワーク体験や町内の暮らしを知っていただく機会をつくり、より自分らしい働き方・生き方を見つけていただくことが目標です。

さらにそこから、ワクワクするような新しい動きが生まれるといいなと思っています。

Q:地域おこし協力隊を目指そうと思っている人にアドバイスがあれば。

A:自分が目指していることを実現できそうか、やりたいことにチャレンジできる環境であるかを、しっかり選ぶことが大切だと思います。そのために、実際に現地を訪れてみて、赴任後のイメージを膨らませてみるのもいいかもしれません。

それから、地域のために何かするというよりは、まずは自分がやりたいこと・目指していることに向かっていって、それがゆくゆくは地域の盛り上がりにつながればいい、くらいの気持ちで考えてみると、気が楽かもしれません。もちろん困難に感じることもたくさんあると思いますが、それ以上の豊かな暮らしがきっと待っています。

(取材日:2020/9/28)